無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

「二…股?」

「ふん。そうよ」

そこでピストンが鳴り、とりあえず走り出す。

女子の噂って本当に怖いな。

走りながらしみじみと思った。

うんうん。

走り終えると何事もなかったかのようにその女子はどこかに行ってしまった。

また広めに行ったのだろうか。

…その女子は足が遅いんだって。


「成長期!そう成長期が来るよ」

「成長期で足が速くなるとは限らないよ…。」


タイムを聞いてがっくりする。

9秒56…。

まぁ、9秒台いっただけいいとしよう。


「なんで椎菜ちゃんはそんなに速いの?」

「えへへ、小さいころから頭より体派だったんで」


ふむふむ…なるほど。