無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

楠椎菜。楠っていうんだ…。

自己紹介の時は椎菜としか言われなかったからあまり意識したことはなかった。


「可愛い名前だよね。いいなっ」

「ありがと~じゃ、先行くね」


いちについてよーいどん!

椎菜ちゃん…早い。

100m走は二人で一緒に走るためかとなりの子と大きな差を作っていて椎菜ちゃんが速いことがわかる。

走り終わった人は反対側のコートで座って待機してる。

ようやく、私の番が来たと思ったら、隣の女子から視線を感じた。


「あんた…あんただけは許さないんだから。」


強い憎しみを感じる。
何故だろう。

…いや、まさか

さっき教室で感じた視線って…、


「あなた今、最悪な二股女子として有名よ。」

え…自分とんでもないことになってないか?