無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

「すみません。これから体育の授業なので失礼します。」


すぐにこの空間から逃げたくてぺこりと頭を下げると見とれている椎菜ちゃんと更衣室に行こうとする。


「俺、遅れるって先生に言っといてくれない?」


声の方を見るとなんと東郷様だった。

なんでだろう…?


「なぜですか?」

「生徒会の今月の費用清算が追われてるんだよ」


ちっと舌打ちをして栗栖様の方を見る。

あれ…先輩なんじゃないのかな?

それに生徒会って。


「あ、東郷は次期生徒会長なんだよ~」


え、そうなの⁉
思わず二度見する。


「美鈴ちゃん知らなかったの?」