特に私の噂について気にしていないのかいままでと同じ態度で接してきてくれる。

別に噂だけは本人の本質じゃないというのが椎菜ちゃんの考えらしい。

なんというかっこいい考えの持ち主なんだ。


「ど、どうしよ。このままじゃ校内中の女子を敵に回しちゃうっ」


「いやぁ、女子って怖いもんなぁ」


それは前回ので結構理解していた。

だからこそ怖いのだ。

実際廊下で十分に恐怖体験をしたつもりだ。


「とりあえず、噂が収まるのを待つしかないよね。人の噂も七十五日っていうじゃん?大丈夫だよ」

「七十五日も待てないよ~」


気合、根性っ!そんなこという椎菜ちゃんはとにかく待とうといってくれた。


「ありがとう。元気出た。次体育だよね?一緒に行ってくれる?」

「もちろん!」