「は、はい」


「なんでここに入れた?」


「はい?」


女が困ったような顔をする。


「今、体育館の場所がわからなくて…間違えて入っちゃいましたすみませんっ」

あわあわとしながら頭を下げていた。

もちろん俺は怒っていない。…昼寝を邪魔されたのはむかついたが、、


…どういうことだ?


どうやって入ったのかもとても気になるが…、



それよりもさっきから甘いにおいが鼻を通り抜けていた。



もちろん発信源はこの女だ。今時の女子はこんなに甘いにおいのする香水をつけているのか?



…やばい、なんか変になりそう。