無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

でも、私はきっと血は通っていない…。
なぜなら私の親はいないから。


小さいころに私は親と抱きしめ会った記憶しかない。


ーーー今となっては、顔も思い出せないけど。


そんな平凡の中学生なのである。
そんな私がこの学園に通うことが許されたのは私の親と義母さんがした約束らしい。


『美鈴は夜桜学園に通わせること。』


私の親が私の将来を思って言ってくれたのかもしれない。
どうしてかはわからないけどー。


「そう美鈴の親は言ってたけど、美鈴はどうしたい?」


義母さんは一応という感じで私の意見を聞いてくれた。


なにせわざわざ夜桜学園でなくてもいいだろうといった様子。
確かに夜桜は人気の高い学園だ。


栄養ドリンコを飲んで夜を開けた日々が懐かし、、じゃなくて
死に物狂いで勉強した。


義母さんはー白菊学園でもいいよと言っていた。


白菊学園ー同じく御曹司や御令嬢が通う学園だが一点違うところがある。