地味に重たい段ボールをもってようやく最上階の生徒会寮の部屋の前に来る。

長かったぁ。

どんっと置くと一応新堂様の部屋の扉をノックしてみる。

案の定反応なし。
よし、任務完了!

さっさと部屋から離れようとしたら…



「…湊、そこにいるのか…?」



中から新堂様の声が聞こえてきた。

もちろん私は氷室様ではないので、違いますよと言おうとする。

そして何か新堂様の声の様子がいつもと違うことに気づく。


さっきから数秒おきにはぁ、はぁと苦しそうな声がする。
そして声を出すのもつらいのか声はほぼうめき声だ。

ど、ど、ど、どどうしたんだろう。