無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

「そう、ですか?」

「ただ僕に媚びていればいいのにさ真っ向から考えを言ってもらえるなんて思わなかったな」

「こ、媚…?」

「そそ、例えばかっこいいですよ~とか」

再び歩き出した彼は面白そうに私を見ながら言った。

「君のこと気に入りそうかも。あ、でも多種多様なら結局媚びてんのか。」

「え、そうなんですか⁉そういう意味じゃなくて、あの…結局は自分自身と向き合うことが大事なんですよ。」

「おぉ、逃げたね」

媚びる…、か。

彼らとは生きる世界が違うのかそんな考えは頭に入ってこなかった。

大変そうだなぁ。