無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

この人、栗栖っていうんだ。

しかもまた、様呼びってことは…。

もしかして新堂様の一味とかなのか。

なら、生徒会絡みかなって考える。


「…、はぁ面倒くさいなぁ」


彼は少し眉をひそめて私の手を取る。

うわぁ、肌綺麗…。


「こっちに…来てもらえる?」

「ええーと、」


これは嫌だ、とかご飯食べたい…、とか言えない系だ。


「ダイジョウブデス!」

できるだけ、嫌そうな顔をしているように見えないように

精一杯返事する。