義母さんの声に返事をすると

すぐに荷物を玄関前までバッグを置いてくる。


桜のシンボルにが書かれてあるスクールバックはまさに入学式にちょうどいい。
青春はーーー、できないかもしれないけど。



下につくとバターパンを片手に乗せた義母と義兄の会話が聞こえる。


「もうすぐ、入学式ですか」

「早いわねぇ」


机に行くともうすでに義兄の玲が椅子に座っていてパンを食べていた。
これはこれで絵になる姿だ。

兄の周りに明らかにきらきらのエフェクトがある。


「おはよう」

眩しい。

彼はいつも通りイケメンだ。


シュッとした鼻にやさしげに目を細めている彼は私の兄にあたる。


この顔で今まで何人の女を落としてきたのだろう。


女子の争いが目に見えそうで怖い。