無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

私の手から資料をひょいっと奪い取ると代わりに湊様の手に置く。


「おい、栗栖…お前。」

「僕~湊クンの仕事半分やったんだけどなぁ」


あはは、というと栗栖さまは湊様の耳元に顔を近づける。


「お前、覚えとけよ」

「湊クン流石!」

「あとお前、そのクン付けやめろ」

「はいはい~、美鈴~仕事片付いたよ」


え、これは片付いたといえるのか

湊様は若干…、いや結構怒っている気がする。
その証拠にじっと栗栖さまをにらみつけていた。

でも、それ以上は言うことないのか一つ舌打ちをすると去っていった。

「こっちこっち~」

私はそのまま栗栖さまに手を引かれて生徒会室に踏み入れることになった。