無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

「すみませんっ。すぐ片づけますので」


あわわわわ、と猛スピードで髪を一枚一枚拾い上げる。


「拾うよ」


投げやりに言いながらも湊様も一緒になって拾ってくださった。


「はい、これ全部」

「ありがとうございます」


ぺこり、と頭を下げると別に、と言って湊様はどこかに向かおうとする。

と、その時


「もうこれ以上の資料とか僕の仕事じゃ…、あれ美鈴⁉」


扉をを開けている栗栖さまと目が合った。


「生徒会室に来てくれたの⁉」

「え、いやそういうわけじゃ」

「そんなこと言わずに~。あ、湊代わりにこの資料届けといてよ」