無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない







「拾いたくないよぉ」

と、いいながらも仕方がなく一つ一つ拾っていく。

でも、そんなこと言ってられないよね。

さっき私と同じくらいの資料を平気にもっていた栗栖さまを思い出す。
それに、追加資料って…。

もともとの量が膨大だったはずなのにそれにプラスして追加とか…。

あはは…。




コツコツコツ…。

扉の向こう側でこちらに向かって歩いてくる音がかすかに聞こえた。

ま、まずい。

慌てて拾おうとしても床がカーペットを引いてるわけでもないため、一枚一枚とるのに一苦労だった。
怒られるっ。


「うわ…、めっちゃぶちまけたな…」


重たい扉が開く音がするとそこには苦笑いをした湊様がいた。