無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

はず、だった。


数時間後には大量の資料を両手に生徒会室の前に立ちすくんでいた。


あの後、放課後になると暇そうだからと女の子たちに雑用を任させられていた。

そしてようやく方向音痴の自分が資料を生徒会室にもっていく役目を果たせそうであった。

ふぅ~~~

妙に緊張しながらノックをする。


「…その資料職員室ね」


背後から無愛想な声が聞こえたかと思うと同じく大量の資料を持った東郷様がいた。


「え…は、はい!」


ショック。


やっとここまでこれたと思ったらまさかの職員室。


自分はどうやら間違えてしまったらしい。


…でも確か女の子たちは生徒会室って言ってたはずなんだけどなぁ。


「どうして東郷様がこちらに?」