無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

手が触れあって恥ずかしくなってしまう。

麗央さんの手がひんやりとしている…。


「…よく食べろよ」


「ほんとうにありがとうございます」


ほんとにぺこぺこ。いたりつくせりだ。


「俺の方こそ、な」


彼が少し微笑んだ。
ぎゅっと紙を握りしめていえいえ、と微笑む。


私の方が勝手に部屋ってしまって自分勝手なことしちゃったから。


彼は女子嫌いだろうし。


でも、麗央さんから感謝されたことが嬉しかった。


自分もにこっと微笑む。


「っ…」


「あぁぁー」

「…栗栖うるさい。」