そのあと、電車に乗り、歩いたところようやく大きな建物の角が見えてきた。

同時に校門前に待機前に待機する女子の大群も。
ちょ、ちょっとお兄ちゃんから離れとこ。


綺麗な桜が咲き誇る。
最近作り直したとされる学園はとても綺麗。
門をぐるとそこはとても華やかな世界が広がっていた。

「うわぁ」

「美鈴離れちゃうよ」

あまりにも大きい建物、大きな図書館、広すぎる中庭、お洒落なステンドグラス、、、、、。

す、すごすぎる。
格が違う。

そして、隣にいるお兄ちゃんはあこがれの的だ。

「玲先輩今日も素敵ですね」
「今こっち向いたわ――」

「隣の方はどなた?」

血のつながっていない妹です。
と心でつぶやきながら肩を縮こませて歩く。
たまにとげとげの視線を感じる気がする。

お兄ちゃん人気すぎでしょ。

まったく動じない兄を見て冷や汗をかく。

慣れている…。