無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

「せっかくなら今からぜひとも堪能したいところなんだけどね」


視線を追うとドアに寄りかかるようにして麗央様が立っていた。


「人の気に入ってるもんに手をだすな」

「麗央がそんな甘いセリフをいう日がくるなんて明日は雪かな」


まだ春真っ先なのに雪なんて降るわけないよ…?

辛辣な言葉に思わず苦笑いをしてしまう。

それよりいつの間に麗央様がいらしゃったんだろう?

全く気付かず驚かされてしまった。


「美鈴はどうしてここに?」

「保健室と間違えちゃって…。」


すぐそこにあるのに間違えるなんて何やってるんだろう。

ドジっぽいのがばれる気がして恥ずかしくなってきた…。

やっぱり今のナシで…。と心の中で静かに反省をする。