無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

美鈴ちゃんかーっとにこにことしながら語る彼。


「いい血の匂いだね。」


…血っ血の匂い⁉


「食欲のそそる匂いだ。」

「健康に悪いですよ?」

「…そうかな?」

「そうですよ」


白い冷たい手で私の手をなぞる。


…危険な気がする。そう私の中の危険信号は点滅していた。


けど、見つめられると動こうとする気力すら奪われていた。


「あぁ…この血を抜き取って研究したい。」

「や、やめてください。」


それは本気でやめてもらいたい。