無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない

「うわぁめっちゃ美味しそう。よく生徒会のメンバーに目を付けられなかったね」

壁に手をつけてそう言ってくる。


「何がですか…?」


どんどん移り変わる展開に頑張ってついていこうとするがついていけない。


「ふふふ。こんなに可愛い獲物がいるのに手を付けていないなんて」


さっきから何の話をしているのだろう。
生徒会?栗栖さまの話に関係あるのだろうか。


さっきとは違う一面が見えた気がした。


獲物を見定めるような目。

どうしてだか怖くなってきた。


「何の話ですか?…あの大丈夫ですか?」

「君の名前なんて言うの?」

「え…えっと、美鈴です」