私の学園生活。

どうやら平凡に終わることはないそうです。

「おい、美鈴お前俺らから離れるなって言ったよな?」

「ほんとすぐに目を離したら逃げるよな」

「黙ってついて来いよ」


なぜって?


彼らが私に目をつけてしまったから。


「逃げない、逃げないから離れてっ、みんなから見られてるから」


「わかっていたけど」
そう言って笑う彼らはこの学園での絶対権力者。


もちろん私ごときが関われる方々ではない。


「あの子何なのよ」

「生徒会の方々と一緒にいるじゃない!」


嫉妬されるのも当たり前となった今日この頃。


「ねぇ、美鈴~手つなご~」

「い、嫌です」


注目されるなんてもうこりごり

またしても周りの女子がぎょっとしたように話す。


「美鈴は俺の女だ。」

「それは違うし」

あぁ、私の平凡生活はいったいどこに捨ててきてしまったのだろう。


「美鈴、今夜は俺とな?」


「え、あの子…」
「え、え」


誤解をうむ発言はやめてくださいっ。