「もしかしてナイルさん、酔っぱらってます?」
「ん、オヤジにたくさん飲まされた」
すねた顔をするナイルさんは、どうやら酔っぱらってうちを訪ねてきたようだった。
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「ねー、リアナ、キスしよ」
「待ってください、いまお水を用意してますから」
「そんなのいーよ、こっち向いて?」
キッチンで酔い覚ましのお水を用意していると、ナイルさんはうしろから抱きついて、ちゅ、ちゅ、と耳にキスをしてくる。
これじゃあ顔に熱が集まるのを止められない…。
「…キスしたら、大人しく待っててくれます?」
「んー?むり、抱く」
「じゃあダメですっ!」
「えー、待って、うそうそ。がまんするからキスしよ?」



