「それに、いちばんに空気を取りもどして…すぐにパフォーマンスを再開するなんて、わたしにはきっとむりよ」


「リアナの底力を見た気がした。認めざるを得ないんだ、リアナはあたしたちのなかで飛び抜けてすぐれたアイドルなんだって」


「みんな…」




 そんなことを、思ってくれたなんて。

 私たちでも、仲よくできるのかな…?




「…ありがとう、うれしい!…私、演技じゃなくて本当にみんなと仲よくなりたい。よかったら、友だちになってくれるかな?」




 おずおずと手を差し出すと、3人はうなずいて手をかさねてくれた。




「「もちろん」」




 あぁ、よかった。

 私、わかり合えたんだ。

 胸がじんわりと温かくなって、今日はしあわせな1日だなぁと思う。