「リアナ、あの…」


「…なぁに?」




 みんながはなしかけてくるなんてめずらしいね、という言葉はしまって、にこりと笑顔を返すと、3人は顔を見合わせた。




「いままで、ごめんなさい」


「え?」


「リアナちゃんがすごいのはわかってたわ。でもわたしたち、そのことから目をそむけて…」


「“社長の娘だから”って、なさけなく嫉妬をぶつけてた」




 みんなが眉を下げてそんなことを言ってくるから、私はぱちぱちと思わずまばたきをしてしまう。

 急にどうしたんだろう…?

 すると、スイちゃんが私を見てもどかしそうに言った。




「ライブ!とちゅうであんなことがあったのに、リアナさん、逃げないで笑ってたでしょ」