【短】当方人気アイドルですが、最凶ヤクザなお兄さんにこっそりボディーガード、されてました。



 バッとソファーから立ち上がって、私は雑誌置き場に向かった。

 なんだか、すごくくやしい。

 ならんだ雑誌のなかから、1冊を手に取ってソファーにもどると、私はそれをナイルさんの顔に押しつけた。




「わっ、なに?」


「私だって…!」




 続く言葉は出てこない。

 ナイルさんと距離を取りつつ、ソファーに座った私のよこで、ナイルさんは雑誌を見て目を丸くした。




「これ…リアナちゃんだね、水着の」




 ぷいっと、スカートをにぎって顔を背ければ、ナイルさんはしばらくのあいだだまりこむ。




「…もしかして、嫉妬してる?」


「…私、子どもじゃないです」




 はぁ、とため息が聞こえた。

 すこし不安になってナイルさんを盗み見ると、ソファーにひざをついて私へとせまってくる。