「そう、俺に会いたくなったんだ?」




 ふわりとほほえむ。

 つないだ手を組み替えて、指を絡ませるようにぎゅっとにぎられ、ほおに熱を感じながら視線を落とした。




「リアナちゃんがそんなかわいいこと言ってくれるなんて…」




 するりとほおをなでられる。

 私はきゅっと、ひかえめに手をにぎり返した。




「――ねぇ、そんなふうにOKサイン出されたら、おそっちゃうよ?」




 ナイルさんが顔を寄せて、つやっぽい声で言う。

 流し目は体がふるえてしまうほどセクシーで、“女の子”じゃなく、“女”として見られているんだと本能で悟ってしまった。




「もっ、これ以上のことはしないって…!」


「うん。でも合意なら、俺がまんとかしないから」


「ごっ…」