ある意味、実力でわからせようとしてるってことなのかも。




「いやなのは、仲よし営業をしてることなんです。ううん、不仲なのは見せられないから、いやってわけじゃないんですけど」




 自分で言った言葉を訂正して、本当にはなしたかったことを口にする。




「本当はきらわれてるのに、仲がいいフリをするの、つかれるなって。今日はそれで、特につかれちゃって…ナイルさんに、会いたくなったんです」




 ぽすっと、ナイルさんの肩に頭をあずけて、視線を上げた。

 ナイルさんは――。