「ペリドットがはめこまれていると言っても過言ではない、緑色のきらきらしたおおきな瞳!主張しすぎず、顔のバランスをくずさないととのった鼻!」




 私に興味がなさそうな発言をしていた男性Bさんは、こちらに顔を向けている。

 これは、まさかまさか。




「ぷるんとした小ぶりな唇!それらがパーフェクト比率で収まったちいさすぎる顔!ほそい手足、抜群のスタイル!これがHRSMT(ヒリスミツ)の人気ナンバーワン…」





 ごくり、とつばを飲み込んだ。




「千年に一度の美少女アイドル、“リアナ”だ!このかわいさを見ろ!全人類リアナちゃんのファンになる運命なんだ!」




 やっぱりー!

 本人を使って布教されてる!?

 こんなの初めての体験だよっ!




「リアナ…」