「お、オウキくんは従兄だからなんにもないですっ!」
「本当に?体にさわられたり…」
再現するように、ナイルさんが服の上からおなかをなでてくるから、肩が跳ねる。
「そ、そういうのはないですっ!キスしたのだってナイルさんが初めてだしっ」
「…え、初めて?」
「あっ…!」
言っちゃった、と口を押さえた。
でもナイルさんは私の手を外して、私をふり向かせる。
探るような視線に見つめられて、顔に熱が集まっていくのを実感していると、ナイルさんは私の唇をぱくりと食べた。
「な、ナイルさんっ…!」
「2回目も、俺がうばっちゃったね。…ねぇ、リアナが経験するまえに、もっとすごいキスしていい?」
「へ?」