それって、なんか…すごく、胸がドキドキする。




「言いたいことは、わかりました…でも、私の歌とか、ダンスとか、写真とか、演技とか、トークにも興味持ってほしいです…」




 がんばってるから。

 ちらりと、見上げるようにナイルさんを見ると、タンザナイトのような瞳はぱちぱちとまばたきをした。

 それから、ふわりとほほえむ。




「わかった。それじゃあ今度、見てみる」


「うれしいです」




 えへへ、と笑えば、ナイルさんは愛おしいものを見るようなまなざしで私を見つめた。

 それにドキドキして、でもなんでか目を離せなくて、顔にどんどん熱が集まっていく。




「…リアナちゃん、」




 ナイルさんが口を開いたとき、ピンポーンとインターホンが鳴った。

 宅配とかはないはずだし、こんな時間にいったいだれが、とびっくりして壁のモニターを見る。