「うーん…わるいけど俺、リアナちゃんのファンなわけじゃないから」
「えっ」
こんなに好意的なのにファンになってくれたわけじゃないの!?
おどろきすぎて、思わずナイルさんの顔を見る。
すると、ナイルさんは手のなかのコップを傾けて、お茶をゆらしながら笑った。
私を捉えた瞳が細められる。
「1人の女の子として好きなんだ。恋愛の意味で、ね?」
「っ…そ、それ、いわゆる“ガチ恋勢”のファンなんじゃ…」
「うーん…本当にアイドルとか、人間性を売る仕事に興味ないんだ。ひとを偶像化したって本物はひとつでしょ」
わぁ…アイドルに対してよく言えるなぁ…。
でも、キャラクター性に興味がないってことなんだよね?
私をただの、ちっぽけな人間として見てくれてるってことで。



