「ごめんねっ」
「わわっ!?」
ぱぱっと伸びた手がぼうしとだてメガネを取り上げて、うしろから羽交い絞めにされた。
深夜にこっそり、コンビニへポテチを買いに行っただけで、なぜこんな事態に。
ぶじに家に帰れたと思ったら、カギを落としてることに気づいて引き返したのがわるかった?
ううん、でもカギがないと家に入れないし、マネージャーを呼び出してポテチを買いに行ったことがバレても大変だし…。
「眉毛の下で切りそろえられたぱっつん前髪!ほおのよこで切られたキュートな横髪!姫カットが似合いすぎる美少女!」
「はいっ?」
そういえばコンビニで見た顔のような気もする男性Aさんは、私をまえに歩かせながら、とつぜん叫び出す。