「ものわかりがわるいやつらだな…こっちは仕事中だっつってんだろーが。じゃますんなカスども」
「くっ、陣内組の悪魔め…!ちょっとやられたくらいでみすみす引き下がると思うなよ!」
「あぁ?…あぁ、わるかったな。家畜には人間さまの言葉なんざわからないか」
…えっと。あのお兄さんは、どちらさまでしょう?
金色の髪にも、タンザナイトのような瞳にも見覚えがあるのに、低い声とさげすんだ笑顔にはまったくあのときの姿が結びつきません。
「てめぇ、丹波ァ!」
わぁ、ひとちがいじゃなさそー…。
ナイルさんはなぐりかかってきた男のひとをなぐり返して、アクション映画さながらに、ばったばったとお兄さんたちをたおしていく。
奥のほうでたばこを吸っていたお兄さんに近づいて、たばこを取り上げ、お茶の間には流せないことをしたときには、思わず目をつむってしまった。
ふたたび目を開けたときにはたおれていたお兄さんの、みけんについた丸い痕がいたいたしい…。



