彩香「もう大丈夫なの?」


美奈「いや、多分まだだめ。」


彩香「え?どういうこと?」


美奈「恐ろしくしつこい奴だってことだよ。 」


彩香「困ったね…」


美奈「ほんと…」


今度は何を仕掛けてくるつもりだ?


______…

______________…


時間はあっという間に過ぎ、

気づけば6限目のロングホームルーム。


先生「えー、今日は文化祭の実行委員きめるぞー。」


先生の一言で私の気分は一気に降下した。


なぜなら、



生徒1「先生!去年もやってくれてる森永さんに頼んだらどうですか?慣れてる人がしたほうがより良い文化祭になると思います!」


はい、これね。



メガネ=実行委員

の法則ですよ。


かれこれこの法則のせいで
去年も実行委員を任された。

さらに言えば中学2年、3年も。
私の性格上、断るのもめんどくさい
ということで断ることがなかった。

今年もこうなることは薄々勘づいてはいたけど…

先生「森永。こんな意見も上がってるが、どうだ?」

この意見しか上がってませんが?

クラスメイトの視線はもう私を捉えて離さない。


やるしかないんですね、はい。



美奈「…別にいいですよ。」


断るのも面倒。



先生「では1人は森永で。各クラス男女1名ずつだから男子であと1人。立候補もしくは推薦はあるか?」


ここで毎年時間とるんだよね。
女子は私がいるから5分足らずで決まるけど。



こりゃ眠くなりそ_______


相沢「はい。俺やります。」


ん?


思いもがけない立候補が上がった。


声の主は相沢拓哉(アイザタクヤ)。

クールで見た目も整ってるところから
女子には人気がある。(彩香情報より)

話したことはあんまりないが私の苦手なタイプ。
(イケメンだから。)
昨日、先輩にレッテル貼るなって言われたばっかだけど。


でもまたなんで立候補?
そんなことする人には見えないけど…

相方がイケメンということで
少し憂鬱になってしまった。

先生「おぉ、相沢やってくれるか?ならこれで決まりだな。みんな、2人に拍手。」


パチパチッ_____


こうして今年も、
何事もなく実行委員を押し付けられたのだった。