『整ってる人』 はみんな

私のことを心のどこかで見下してるんだ、
そうやって私は壁を作ってた。


自分が傷つくのが怖いから。

そうしなきゃ、壊れそうだから。

だから…



美奈「…ッ」


帝「!?お、おい?!」


ポタッ_____


悔しくて、でも言い返せなくて、


それでいてどこかほっとして。


そんなよくわからない気持ちのせいで
私の頬にはいつのまにか涙が流れていた。



美奈「…こっちみんな。どっか行け。」


帝「泣いてんじゃねぇよ。泣き顔ぶっさいくだな。」


美奈「だまれ。」



レッテルを貼ってたのは


私も同じ。



そんな些細なことに



よりによって1番嫌いなタイプの人間に
教えられるなんて
私もまだまだ、だ。


帝「ってことで、俺はまだまだやめねぇ。覚悟しとけよ!お前が俺に惚れる日はそう遠くねぇからな!」


美奈「それはありえない、とさっき言いました。それから、公の場で私に構うのだけはやめてください。本気で。」


もう一度念を押して、

私は教室を後にした。

まだまだ先が思いやられる。