その夜。


帰宅後、1日の疲れがどっと出た私は
ベッドに寝転がりながら
今日あった出来ことをなんとなく振り返っていた。


1番大きな変化は
山神帝との距離感を、以前のように戻せたこと。


"私らしく"。


その言葉だけが、私を支えてくれているような気がする。



普通に会話できたことに
自分が思っていた以上に安心した。


…とりあえず、


よかった。



ただ…



ピロンッ



メッセージ受信の通知がなる。



みかど:土曜、どこいきたい?


画面の通知には、
さっき連絡先を交換したばかりの先輩からのメッセージが表示されていた。


美奈「…」


これから先、どこまで
私は、違う人間に重ねられることに
耐えられるのだろう。


そんな疑問が、
頭の中をよぎる。