総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。

私が転入することになった北条学園は中高一貫校でこの辺りでは2つの意味で有名な進学校だ。
北条学園は進学校ではあるものの不良がたくさんいることでも有名だ。
...昨今、暴走族の抗争が増えほとんどの族が無くなりつつあるなかで2つの族が一番を争う状況になっている。
その2つの族がselasとnovaだ。
今のお互いの族の総長を含め多くの構成員がこの北条学園に偏っている。
雪くんはselasの総長をやっていてもちろんこの学園にも通っている。
そんなこの学園は留学に誘われる前に瑠衣奈ちゃんたちと一緒に通おうと約束した学園だった。
そこに変装をした私は寮生活のために向かっていた。
「この学校も瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃんと来た学校見学以来か〜」と感慨深くなっているといきなり話しかけられた。
「...お前が転入生か?」
「はい。転入してきました。姫宮優姫です。」
はい。と答えて自己紹介をすると話しかけてこられた男の人も自己紹介をしてくれた。
「この学校で副生徒会長をしている。南未颯士(みなみそうし)だ。」
南未颯士さん...なんだか聞いたことのある名前だなとは思いつつも軽く挨拶をし、理事長が私に用があるということで理事長室へ向かっていると突然黄色い声が聞こえた。
「あ!ねぇねぇ。颯士様だよ!」
「ホントだ!休みの日にあのお顔見られるとかマジ嬉しいんですけど。」
「てか、後ろ歩いてるあの女、誰?」
「なんであんな地味子なのに颯士様の後ろ歩くとかいい度胸してるじゃん。」
ある女の子の黄色い声を皮切りにある女の子たちを囲んでいた女の子たちが一斉に副会長さんへの黄色い声や私への非難の声を上げる。
ヒィ!すみません、すみません。こんな地味子がいてすみません!なんて考えていると、「副生徒会長、こんにちは。そちらの女性は?」

女の人3人組が副生徒会長さんに話しかけて来た途端、副生徒会長さんの顔が思いっきり不機嫌な顔になった。

「今日から転入してきた姫宮さんだ。」

「姫宮...もしかして優姫ちゃん?」

「え、瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃん?」