「冗談に決まってるだろ。んな物騒な事しねぇよ」

「えー。総長様が何言ってるんだか」

「あ? 俺は別に何もしねぇよ」

「えー。総長なのに?」

「当たり前だろ。俺は部下に全部任せるタイプなんだよ」

「アハハっ! そうだよね。昔から士綺くんは確かに───」



話しているうちに、心が温かくなっていた。

どうして、士綺くんと居ると、こんなに温かくなるんだろう。

好きだなぁ。

優しいところ。

細かい変化にも気づいてくれるところ。

幼馴染み。

そんな関係、いつ終わるんだろう?