傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「椿月お前何してんだ!!早く帰るぞ!!」

「……」

「おい、椿月?」



わざわざ、探してくれたんだ。

掴んできた手は冷え切っていて。

きっと、長い時間探してくれたんだろうな。



「もう、やめて」

「……は?」



昨日もこんなこと、あった。

でも昨日とは違う。



「私は、いるだけで周りが不幸になる。私がいなければ、お母さんは早く離婚できた。お父さんは、女の人と幸せになれた」

「……」

「士綺くんも、憐夜くんたちも、みんなみんな、不幸になっちゃう」

「……」

「私の存在は、周りを傷つける」

「……」



私、生まれない方が良かったんだ。

生まれない方が、みんな幸せになれたんだ。



「んな人間、いねぇよ」

「……」