「玲音、それでなんだったんだ」



憐夜に呼ばれ来た倉庫2。

椿月の事だと悟った。



「……思ったより悲惨なものだった」

「……悲惨?」



なんとなく、察しはついてる。



「いじめだ」

「……」



思った通りだ。

結局、“また”俺のせいじゃねぇか。

聞いたものは、思ってた以上に悲惨だった。

いじめとは思えない暴行。

いじめ以上の事をされてきた椿月。

トラウマになって、当然だ。

俺があの時、引っ越さなければ。

俺があの時、護ってやれれば。

可能性なんて、無限にある。

後悔の念と共に押し寄せてきたのは、殺意だった。

───殺してやる。