「玲音クンが調べてくれたこと、全部教えてあげよっか。キミがブロックした情報を」

「っ……!」



そして、憐夜さんの話が始まった。

その話は、酷いものだった。

中学1年の後半から始まったいじめ。

暴力以上の事をし、傷つけたこと。

女共を使ったいじめもしたこと。

クソだ、コイツは。

ゴミだ。

そう思うと共に、先程の自分を許せない。



『はっ、何? 純情振って俺まで取り入ろうとしてるわけ? 気持ち悪』



あの時の傷ついた表情。

どれだけ怖かっただろう。

そんなの、コイツと同じじゃねぇか。



「で? これで分かった? キミはねぇ、総長様の逆鱗に触れたんだよ〜」

「っ、クソッ……!!」



深く悔いる俺の気持ちとは反対に、久瀬日向の声が響いた。