傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「今ならまだ、生かしてやる」

「……っ」



その言葉に、久瀬日向は身体が震え始めた。

いったい……。



「憐夜さん、一体どんな事実が……」



そっと憐夜さんに聞くと、憐夜さんは微笑んだ。



「愛の力だよぉ〜。ま、コイツは殺されてもしょうがない」

「いや、何があったんすか……」



ここまでキレるとか……一体何したんだ。

そんな事を憐夜さんと話しているうちに、どんどん士綺さんは久瀬日向を蹴り潰していく。

それを見てさすがに憐夜さんも危機を感じたのか、士綺さんを止めに入った。



「ちょっと士綺クン、ダメだって」

「……」

「や、やめてくださ───ガハッ……!」

「ダメだって!」



憐夜さんが士綺さんの腕を掴んだ。



「どけろ、憐夜」

「ダメだって。もしつーちゃんが戻ってきたらどう言い訳するつもり? 『大丈夫』って言っておきながら同じ場所にいたなんて、つーちゃんまたあの状況になるよ?」

「……チッ」