傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

私、何も考えてなかった。

ただ……舞い上がって、バカみたい。



「はっ、何? 純情振って俺まで取り入ろうとしてるわけ? 気持ち悪」

「ち、ちがっ……! 私はただ、みんなと仲良くしたかっただけでごめん……。涼の気持ち考えないで、ごめんなさい……」

「……ハァ」



まるで、謝罪もウザがってるよう。

涼くんは……士綺くんたちが認めたから私と接してくれてたんだ。

だからたまに……あんな目を向けるんだ。

涼くんがいるここに……私の居場所はない。

そう認識した途端、私の足は走り出した。



「は!? ちょっ……!!」

「ごめん。士綺くんたちが戻ってくるまで、1人にさせて……っ!」



いれない。私の居場所は、ここにない。



『俺が居場所与えてやる』


そんなことを、久瀬日向───久瀬くんは言った。

でも、それが始まりだった。

───いじめ。