あれから3日。
私は幸せだった。
士綺くんとまた一緒に居れて、憐夜くんたちと仲良く過ごして。
「ごめん、ちょっと空けるね〜」
「え? 憐夜くん?」
倉庫で士綺くんと話している時、急に憐夜くんが立ち上がった。
え? どうしたんだろう?
すると、士綺くんと玲音くんも立ち上がった。
え……。士綺くんも行っちゃうの……?
そう不安な気持ちが、顔に出たのかもしれない。
士綺くんは私の頭を撫でてくれた。
「大丈夫。すぐ戻ってくる。涼と留守番しててくれ」
「涼くんと……?」
私は別にいいけど、涼くんは嫌なんじゃ……?
士綺くんたちを通して話したりはしたけど、2人で話すのは初めて。
「なんです先輩? 俺だと不安ですか?」
一応“姫”として扱ってくれるけど、たまに目に憎悪が入ってる……気がする。