傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

さすがに、こんな明るい時に抱っこなんてしてもらったら目立つ……!

そう思い、士綺くんから少し距離を取った。



「そんな警戒すんな」

「そ、それより、憐夜くんたちも来てるの?」



憐夜くんたちがいるなら……謝らなきゃ。

挨拶するはずが、私のせいでぶち壊しになってしまった。



「憐夜? 来てるぞアイツらも」

「そ、そっか」



謝る準備しておかなきゃ……!

すると、倉庫が見えてきた。



「ほら、入れ」

「う、うん」



士綺くんに促されるまま、倉庫の中に入る。

すると……。


───パーンッ!



「えっ!?」



クラッカーの音がして驚いていると、憐夜くんたちが現れた。



「つーちゃん、鬼龍加入おめでと〜!」

「え……」



鬼龍、加入?

それって……。