「そういえば、結蘭ちゃん今日委員会じゃなかった?」
一緒にお弁当を食べながら話していたら、委員会のことを思い出した。
「せや! 忘れてもうてたやん! どうしよ、もう遅刻確定や〜ん……」
「今からならまだ先生許してくれるんじゃない? 私のことはいいから行ってきなよ!」
「え〜……。せっかく楽しい話してたや〜ん。しゃーない。行ってくるわ」
「うん。行ってらっしゃい」
走って行った結蘭ちゃん。
……どうしよう。行っておいでと言ったのはいいものの、私悪目立ちしてる……。
いつもは結蘭ちゃんがいるからクラスに溶け込めてるけど、結蘭ちゃんがいないとなぜかすっごく見られる。
う〜ん……。どうしよう……。
……あ! そうだ! 屋上に行こう!
屋上は最近解放された場所。
でも誰も行かないと聞いたことがある。
誰もいないだろうし、いたらしょうがないけど戻って来よう。