傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「い、今何時!?」



急いでバッと起きたら、士綺くんに毛布をかけられた。



「今日は学校休みだろ」



どうやら学校のことを考えているのもお見通しみたいだった。



「あ、そっか。じゃあ着替えるから士綺くんは出てて」

「わーった」



士綺くんは立ち上がって、部屋から出て行った。

昨日あんなことあったのに、士綺くん、普通に接してくれる……。

やっぱり、優しいな……。



「それにしても……私のこと、どう思ってるんだろ……」



どれだけ拒否されても……やっぱり士綺くんが好き。

でも、士綺くんは私のこと、ただの幼馴染みとしか見てないよね……。



「ふぅ……」



とりあえず着替えてリビングに入る。

ソファには士綺くんが座っていた。