傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

《さすがにもう帰るねー。てか明日つーちゃんと倉庫に来てね〜》

「は? クソ男がいんのに連れて行かせるか」

《大丈夫〜。奥の部屋に入れなきゃいいでしょ〜? じゃ、よろしく〜───》



───プープープー。


呆気なく切れた電話。

……チッ。

それより、無防備に寝過ぎだろ。

男と寝るなって言い聞かせねぇとな。

てか、俺はそろそろ帰るか。

そう思い、ベッドから立ち上がった時。


───ギュッ。


……は?

急に掴まれた手。

掴んだ手は、椿月のものだった。

まずい、起こしたか?

そう思ったが、寝言が溢れた。



「もう、やめてくださ……っ」



うなされる椿月。

……ああ、どうすりゃいいんだ。



「……怒んなよ」



迷った末に頭を撫でる。

すると、椿月がピクリと止まった。

……は?

その瞬間、椿月の目が開いた。