【side憐夜】
「ねぇ、いつになったら吐くの〜?」
面倒くさいと言ったものの、情報にロックがかかってる以上、早く吐かせたかった。
「俺は何もしてません! それなら百瀬に聞いた方が───」
「黙れ」
「───っ!」
こいつ、まだシラを切るつもりか?
「あの反応見ただろ。あんな反応させておいて何もしてない?……嘘だよね〜。あーあ、久しぶりに怒ったな〜」
ヤッバ。本性出るとこだったー。
「ほら、早く吐いてよ。じゃないとー、痛いお仕置が待ってるよ〜?」
「……」
「……チッ。また無視かよ」
都合が悪くなったら無視……。ゴミだな。
「おい!早く吐け!」
見張りで用意した下っ端の2人。
鬼龍っていつからこんな野蛮だっけ〜?
「早く吐いてくんない? 僕は副総長。総長である士綺クンの代理なの。早く帰してくんない?」
「知らないもんは知らねぇ」
……ついに敬語も取りやがった、コイツ。
さあ、どうするかねぇ。