傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

孤独だった。

みんなに良い所を見せようとして勉強を必死にしたら、『調子乗ってそう』『自分できますアピールウザ』とウザがられて。

じゃあ自分から話しかけようと思って努力したのはいいものの、話しかけた人全員に拒絶の目を向けられて。

悪い事をしてなくても、容赦なく踏み潰してくる。

ネット上でも陰口を叩かれて。

ある日『死のう』と、『水飲もー』と一緒くらい簡単に思ったこともあった。

でもいざ死のう、となると死ねなくて。

ああ、結局地獄を歩くしかないんだなって。

愛してくれる人もいない、心を開ける人もいない。

でも、士綺くんだけは違った。



「おい、声も出せないのか?」



どうして、嫌いな人を心配するの?

私は士綺くんと一緒にいたかったよ。

中学生は最悪な日々を過ごして。

高校生は学校も別々になって、士綺くんの姿さえも見れなくなってしまった。