傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

周りが騒がしくても、憐夜くんがどれだけ叫んでも、恐くて。

他のことは、考えられなくて。



「椿月……!?」



───この声、以外は。



「っ、え?」



わた、し……なに、してた?



「つー、ちゃん?」

「椿月……!!」



士綺くんが走って来る。

そして、優しく抱きしめられて。



「てめぇ、椿月に何しやがった」



そう低く、恐ろしい声が、倉庫に静かに響いた。